TOK考え中

IB(国際バカロレア)DPのコア科目TOK(知の理論)。一体これは何なのか?どう教えるか?考え中です。

ニセTOK授業を行ったクラスのアンケート結果

ニセTOK授業を行ったクラスのうち、3番目のクラスでのアンケート結果を記録しておく。詳細な内容は省略するが、5点法で取ったアンケートの平均点を実施前(4月)と現在(6月)で比較してみる。

統計的な手法を使った分析は別途行うことに注意されたい。

 

  1. 「論理的思考ができるかどうか」という項目は2.8から2.9に微増。有意ではないかもしれない。
  2. 「根拠の有無や信憑性を考慮する」という項目は、3.5から3.7に数字上はアップ。これも、有意差ではないかもしれない。
  3. 「探究的な気持ち」は、4.1から3.8に下がった。「探求したい!」という気持ちが減ることなんてあるんだろうか。考える楽しさを感じてもらえるように努力したつもりだったが、力不足だ。私の担当は2コマ/36コマ(月〜金×6daysシステム)なので、私一人の授業のせいとは言い切れないが、学校が生徒のこういう気持ちを削いでいるんだったらヘコむ。

 

 

アンケートを取って、クッキリと効果が見えないとき、いつも考えること:

 

  • 40人という集団は、思考力を高めるためには多すぎるのかもしれない。
  • 自分はまだまだスキル不足。それをクラスサイズのせいにしてはいけない。
  • 「ニセ」だからダメで、「ホンモノ」だったらもっと劇的な効果があるのかもしれない。
  • アンケートでは、生徒の質的変化は測れない。
  • 3ヶ月は高校3年間の1/12なんだから、成長してしかるべきだ。
  • 3ヶ月では生徒は変わらない。

 

一人ひとりの意見にスポットを当て、バイアスや暗黙の前提条件を洗い出すことがもっとできていたら…もっとこうしておけば…ということはなくならない。