TOK考え中

IB(国際バカロレア)DPのコア科目TOK(知の理論)。一体これは何なのか?どう教えるか?考え中です。

国際バカロレアDP TOK(知の理論)のキモは何か?

旧時代的な学校教育を存分に享受してきたという意味で“純ジャパ”の私は、IB校の先生達とうまく関係を築けなかった経験があり、教員としてのあり方にコンプレックスを持っている。だから、漠然とTOKというものに対し、日本で教育を受けて来た自分には欠けている「特別な何かを」教える教科というイメージを持っていた。

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日本人には理解できない何かがあるのではないか?という疑い、TOKとは何なんだろう?という疑いから、もはや逃れられなくなった私は、進度に余裕のあるクラス限定で、ニセ授業をしてみることにした。

授業の予定を計算してみると、これに使える授業時数は5回程度だろうということになった。TOKを5回で授業するとしたら?いや、そうなるともうそれはTOK“ではない”。最終試験があって、それをめざして100時間勉強するIBのコア科目がTOKだろうからだ。

でも、「5回でTOKを授業するとしたら?」という問いは、同時にTOKのエッセンスとはなんだろうか?という問いでもあった。2年間のTOK授業を5回に凝縮したら、何が残るのだろうか。

当初私は、TOKのエッセンスとは、AOKとWOKだろうと想定し、これを教えようと考えた。様々な媒体で、TOKの説明が試みられているが、その特徴として、「体系的である」ことが強調されていることがあったからだ。

また、本編の授業と関連性を持たせるため、(TOK、IB、AOK、WOKなどの)本校生徒と全く関係のない単語は使わず、分析、思考という表現を使って教えることにもチャレンジしようと考えた。本当にTOKが効果のある授業であるのなら、一定の普遍性を持っているはずだからだ。

こうして私の「ニセTOK授業」が始まった。